こうすればうまくいく
こうすれば悪くはならないという
「正しいやり方」と言うのは存在します。
だから
「こうしたい」
「こうなりたい」と言う時
それに合った「正しいやり方」や
それを教えてくれる「先生」を探しませんか?
そしてその通りにしようと一生懸命努力しないでしょうか?
でもその「正しいやり方」だったら
いつでも、どんな時でも、誰でも望む結果になるのでしょうか?
そうならない時は努力が足りなかったから?
本当にそうでしょうか?
「先生」と言われる人たちはその人の「立場」で教えています。
学校の先生は教育を指導する立場であり
教育委員会や文部科学省の言う通りに指導します。
病院の先生は
厚生労働省や医師会などの制度の中にあっての上で
病気をどうにかしようとし
病気にならないよう指導します。
それは間違っておらず「正しい」と言えます。
とするとどこを見ているのでしょうか?
もちろん生徒や患者を見ていることには変わりませんが
まずは「立場」ありきなんです。
学校の先生たちは教育委員会や文科省つまり国からの指導に逆らえません。
目の前の生徒にはこうしてあげたいと思っても決まったことを勝手に覆せないのです。
不登校もそうです。
何らかの理由で来られないのを「全日制は1/3以上休むと留年になります。」と、冷たく言い放つだけです。
生徒よりも文科省なんです。
生徒の立場に立って「気兼ね無くゆっくり休んで体調を戻してまた元気になってから来てね!」
なんて呑気に言えないんです。
「1/3以上休むと留年」と言うのは担任が勝手に変えられないからです。
もちろん「寄り添った言い方」はあるのでしょうけど。
病院の先生だってそうです。
これくらいの症状なら薬や生活習慣の改善は適度で良いかな。
と、思っても
厚生労働省つまり国からの指導で
血圧など◯◯の数値が△△以上ならこう言う指導をしてください。
と、通達が来ているならそうするしか無いんです。
そこまで食事制限しなくていいよ。と、思っても
やれと言われている以上やらなくてはなりません。
患者よりも国なんです。
だってそれでお医者さんとして開業しているのですから。
学校の先生も病院の先生も目の前の生徒や患者より「制度」なんです。
でもそれは悪いことではありません。
だって立場上そうするしかないのですから。
これってあらかじめ
社会がどんな成り立ち方をしているか知っていたら
先生たちの言うことを鵜呑みにはしないはずです。
だって
ああ、先生はこう言っているけれど立場上仕方ないんだな。話は参考程度に聞いておこう。
と、なるはずですから。
それを!
律儀に全部100%言う通りにすればうまくいく、悪くならない。
と、信じ切って努力してこなかったでしょうか?
うまくいかない時は努力が足りなかったのでしょうか?
もちろんそう言う場合だってあります。
でもそれだけじゃあ無いのです。
先生たちは100%私たちの方は向いていません。
それは立場上仕方のないことです。
先生たちも仕事あっての「先生」だからです。
先生の言っている「正しいこと」をやれば
全部自分の「思い通り」になるわけでも無いのです。
親だって親の立場で子どもに言っています。
心配だからあれしろこれしろ、あれするなこれするな等々…
自分だって子どもに言う時、100%子どもの立場になんてならないでしょう。
子どもが心配な親の立場
お金を出す親の立場
…など
そんなところでしょうか(⌒-⌒; )
親だって100%子どもの立場になれないのに他人なんて到底無理なわけです。
それを強要するのがモンスターなんじゃないでしょうか?
みんな自分の立場が一番だし社会はそれで成り立っているのです。
そしてそれが自然だしそれで良いのです。
コメント